「受賞」沖田凌空くん(大学院生)が日本接着学会若手交流シンポジウム2025において優秀発表賞を受賞
大学院生の沖田凌空くんが、2025年6月に仙台市で開催された日本接着学会 若手交流シンポジウム2025において優秀発表賞を受賞しました。本シンポジウムは、接着や界面科学、高分子化学に関連する全国の若手研究者(学生、教員)が、研究成果の発表や議論を通じて交流を深めることを目的として毎年開催されています。
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研究発表題目
液晶性ペリレンビスイミドとの複合化によるポリシロキサンの機能化
概要
ポリシロキサンはコンタクトレンズやシャンプーなど身の回りの様々な柔軟製品に使用されている高分子材料です。私が所属する研究室では、ポリシロキサンにイオン基を導入することで発現する新しい機能を探索しており、最近では、イオン基が凝集して層状構造(ラメラ構造)を形成し、吸湿量に応じて層間隔が変化することを見いだしています。 本研究では、電子輸送材料の一つであるペリレンビスイミド(PBI)を有機合成し、イオン性ポリシロキサンと複合化させ、湿度によって電子伝導を制御する研究に取り組んでいます。その過程において、X線分析や熱分析を用い、PBIが複合化前後で異なる集合構造を形成することを明らかにしました。
沖田くんのコメント
このたびは、このような貴重な賞を頂き、大変嬉しく思います。原先生をはじめ、研究にご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。私は大学入学当初から学会発表を学生生活の目標の一つにしていました。今回、学会発表に加えて賞まで頂けたことをとても嬉しく思い、自分の努力が認められたと感じています。今後もさらに成果を上げられるよう、研究を続けていきます。
材料物質科学コースでは、様々な分野の授業を受けることができ、多様な材料についての基礎を学べます。すでに将来の目標が決まっている人はもちろん、まだはっきり決まっていない人でも、自分の選択肢を広げることができる、とても魅力的なコースだと感じています。また、研究活動では、様々な分野の先生方や友人からアドバイスをもらうことができ、自分の研究をより深く、多角的に理解できるようになります。興味を持ったことに積極的に挑戦できる環境が整っています。
大学院創発科学研究科修士1年生 沖田 凌空(おきた りく)
指導教員:原 光生(はら みつお)
日本接着学会 若手交流シンポジウム2025
(2025年6月29日開催、仙台国際センター)